必要なPCスペック「プログラミングの視点」と「PCゲームの視点」

結論的には、いつの時代でもミドルレンジ以上にしておくのが無難と思います。2018年8月現在、CPUはインテルの場合はCore i5以上、AMDの場合はRyzen5以上、メモリは8GB以上。PCゲームをする場合はグラフィックスカードGeForce GTX 1050 Ti以上です。

以降は、そう至った理由について、実体験とベンチマークテストの結果で示します。

現在私の所有PCは2台あって、ノートPCと自作デスクトップPCです。

■「プログラミングの視点」→メモリ容量

どこでも使用できる観点から、持ち運び可能であるノートPCを利用しています。メーカの2014年製スリムコンパクトノートPC dynabook R73 <仕様> で4年程経ちます。但し、2017年末くらいにHDD→SSDへ換装し、DRAMを4→8GBと増設しました。

SSD換装の理由は、単に値段が安かったためです。OSの起動が30秒以内程だったのが、5秒程に速くなった感じです。

次に、DRAMを増設した理由は、Linuxを使用するために仮想マシン(Virtual PCとも呼ぶ)

Oracle VM VirtualBox - Downloads | Oracle Technology Network | Oracle

をインストールして使用してみたところ、下図中央にあるように3.2/3.9GB(82%)と高いメモリ使用率になったためです。普通にPythonを実行していて、100%になることはなかったですが、今後、データマイニング(機械学習含む)をするにあたって100%いってしまうかもしれないという思いで増設しました。

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以上のような理由から、メモリは8GB以上と思います。

CPUに関しては、キャッシュ容量が重要です(L2やL3)。これはプログラミング関係なくて、普通のPC操作(ファイルコピー、ネットサーフィン等のブラウザ操作)であっても支障が出ます。数年前の実体験から言うとCeleronは止めた方が良いです。スペック的には昔より高いかもしれませんが、OSの要求スペックも上がっています。ググればわかりますが値段が他のCPUと比較して安過ぎます。世の中、安いには理由があります。

■「PCゲームの視点」→ビデオカード(グラフィックスボード)

私が使用している自作デスクトップPCは2012年頃に組み立てたもので若干古いです。CPUはAMDのA8-5500でGPUをCPUに1チップ化したものでAPUと呼び、当時、そのグラフィックス性能とコストパフォーマンスから脚光を浴びました。

そして、月日は流れ、2017年末頃にバイオハザードの6だか7のベンチマークソフトが起動すらせずに悔しかったので、ビデオカードGeforce GTX 1050Tiを購入して3D描画性能の向上をしました(起動しました)。

以降は、私の所有しているデスクトップPCとノートPCのベンチマーク結果です。そのため、2012~2014年(約5年前)のPCを使用している方々が、ビデオカードの拡張、もしくはメモリの増設で2018年現在のゲームが出来そうかの目安になればと思います。結論的には、Geforce 1050Tiで明確に効果があって、おすすめです。

CPU-Z

https://www.cpuid.com/softwares/cpu-z.html

ドラクエ10(ドラゴンクエストⅩ)のベンチマークソフトver1.51

https://hiroba.dqx.jp/sc/news/detail/c3d377d10b13f8b39bf1218a60fe77b1/

ファイナルファンタジー15(FINAL FANTASY XV)のベンチマークソフト

http://benchmark.finalfantasyxv.com/jp/

 

CPU-ZによるCPU仕様の表示

下図左がデスクトップPCのAMDのA8-5500です。一方、右がノートPCのインテルのモバイルCore i7です。ここで認識しておく必要があるのは、Core i7と言っても世代があって、世代間で性能が異なります。私のは型番古く4710MQです。この4桁の頭が世代を表し、第4世代でコードネームHaswellです。且つモバイル用を意味するMが付いています。モバイル用は低電圧動作で動作周波数(クロック)を抑えているため、同じ型番のデスクトップ用と比較して性能は落ちます。但し、低消費電力です。

参考までに2018年現在、インテルのCore iシリーズは第8世代が売られています。一方のAMDRyzenシリーズで数年前のCPUコア名称とは異なるため、早とちりによる間違いはないでしょう。

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CPU-ZによるCPUのベンチマーク

青色が私のPCのベンチマークの結果です。左右の青色を比較すると、左のデスクトップPCのA8-5500よりも右のノートPCのモバイルCore i7の方が性能が高いことがわかります。次に、紫色はCPU-Zに登録されてる比較用に準備されてるReferenceの最近のCPUのデータです。右図を見て下さい。紫色はCore i5 7600Kの結果で第7世代です。青色の私のモバイルCore i7(第4世代)より、Core i5(第7世代)の方が高いことがわかります。

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CPU-Zによるメモリ(DRAM)の仕様の表示

下図左はデスクトップPCで、右はノートPCでどちらもDDR3で8GBです。

参考までに、DRAMを選ぶ場合、重要なのはCAS Latency(CL)です。この値が小さい程、高性能とされます。意味合いは、読み書きの信号を発してから実行されるまでの遅延時間を表します。個人的にはDDR以前の単なるSDRAMの時は気にしてましたが、現在は気にしてません。DDRの2枚刺し、3枚刺しのデュアルチャネルやトリプルチャネルといったバンド幅(データ処理の道幅)のが重要との認識です。

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CPU-Zによるグラフィックボードの仕様の表示

下図左はデスクトップPCで2017年末に購入したビデオカードGeforce 1050Ti、右はノートPCのオンボード(マザーボードのグラフィック機能)です。

ビデオカードの利点はGPUハードウェアによる演算処理とビデオ専用の大容量且つ高速メモリがあることです。つまり、高速に描画処理が出来ます。左図を見ると、GPUに1050Tiそして、ビデオメモリは4GBでDDR5であることがわかります。

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ドラクエ10ベンチマーク結果 解像度1280×720

ドラクエ10はDirectX9c以上が必要です。DirectXとは画像を高速にレンタリングするAPIです。このバージョン(ver)に対応したビデオカードを使用することで、GPUハードウェアによる演算処理ができます。特に3DゲームではCPUによるソフトウェア演算処理による負荷を低減出来るため、3Dゲームはサクサク動くことになります。

下図左はデスクトップPCで、右はノートPCですがどちらも快適に使用できます。

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ドラクエ10ベンチマーク結果 解像度1920×1080

解像度を上げた結果が下図です。ビデオカードGeforce 1050Tiを使用したデスクトップPCの左図は10533で、上図の10996と比較してほぼ変わりません。一方、右図のノートPCの結果は3198で、上図の6260より約半分に低下しています。

この結果からわかることは、デスクトップPCはノートPCより高い数値結果のため、ビデオカード(GPU)によるハードウェア演算処理の寄与が高く、言い換えるとCPUの寄与が低い。つまり、GPUが性能を決めています。そして、解像度の違いによる感度が小さいのはGPU能力的に充分過ぎて、もて余してる状況と言えます。一方、ノートPCはCPUによるソフトウェア演算処理のため、CPUの性能がボトルネックとなり、解像度の違いが愚直に表れたと判断出来ます。

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FINAL FANTASY XVベンチマーク結果 解像度1920×1080

FINAL FANTASY XVはDirectX11以上に対応です。上述したドラクエよりも高スペックPCが求められます。下図左はデスクトップPCで、右はノートPCの結果です。デスクトップPCはGeforce 1050Tiを使用しており、「普通」の結果です。一方、ノートPCはこの後起動すらせず強制終了しました。

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最後に、デスクトップPCのGeforce 1050Tiでベンチした結果に関して、このベンチマークソフトの仕様でウェブにアクセスしてその性能位置を教えてくれます(下図)。

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この結果と、価格を調べて、更に気になるなら巷の情報を調べれば、コストパフォマーンス的にGeforce GTX 1050Tiが良いとわかると思います(一般サラリーマン視点)。

以上

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