Python Anacondaのインストールと仮想環境を操作する頻出コマンド9つ

■Anacondaのインストール 

 インストーラーは、次のリンク先の一番下程にあります('20/08/02現在)。https://www.anaconda.com/products/individual

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Linuxの場合は、上記の 64-Bit (x86) Installer (550 MB) をクリックすると、Anaconda3-2020.07-Linux-x86_64.shというファイルをダウンロードできます。これをインストールしたいディレクトリへ置いて、bashで実行すればできます。
$ sh Anaconda3-2020.07-Linux-x86_64.sh

■Anacondaの仮想環境の構築と操作(頻出コマンド9つ)

 Anacondaの使用において、仮想環境を構築した方が良いです。理由は、pythonの特定のverによっては動作するライブラリがあったり、逆に動作しないライブラリがあるため、使用目的によって仮想環境を切り替えて、インストールするライブラリを決めたり、Pythonを使用するためです。

 例えば、下図中の「py37」はpython3.7系をインストールした仮想環境で、「py38」はpython3.8系で構築した仮想環境です。アスタリスク「*」が現在アクティブになっている環境を意味しています。

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▼1. 登録している仮想環境一覧を調べる

conda info -e

▼2. 新規にpython3.8をインストールして仮想環境「py38」という名で作成する場合

conda create -n py38 python=3.8

▼3. 仮想環境「py38」をアクティブ化(作業場を移動)する場合

activate py38

▼4. 現在の仮想環境から離れる場合

conda deactivate

▼5. 仮想環境「py38」を削除する場合

conda remove -n py38 --all 

▼6. 仮想環境をコピーする場合
ルート権限がない等で、使用している環境を更新できない場合は、クローンを作成してから更新できる場合がある。次の例ではルート環境を「py37」の仮想環境名でコピーします。

conda create -n py37 --clone root

▼7. ライブラリのverを指定してインストールする場合

conda install tensorflow=2.0

 

■新規にパッケージを入れたい、あるいは更新したい場合にエラーになる場合

エラー例:Solving environment: failed with initial frozen solve. Retrying with flexible solve.
▼8. 下記コマンドで基本ファイルを確実に更新後に、再度試みる

conda update conda
conda install anaconda
conda update --all

エラー例:CondaHTTPError: HTTP 000 CONNECTION FAILED for url <https://conda.anaconda.org/conda-forge/win-64/
▼9. 下記コマンド実行後に、再度試みる

conda config --set ssl_verify no

以上

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